言語コミュニケーションコース所属教員の研究紹介

湯淺英男 (教授)

  • 言語慣用類型論: 日本語や英語、ドイツ語などの言語でどのような構文が好んで用いられているのか、それが母語話者のどのような事態の認知に基づくものなのか、またどのようなコミュニケーション上の機能を果たしているのかに関心があります。そして類型論的視点から言語相互の関係性を追求することも目標にしています。

藤濤文子 (教授)

  • 翻訳行為論: 翻訳行為を異文化問コミュニケーションとして捉える機能主義的一般理論と、それを具体的な翻訳行為と翻訳事例(主に日独英語間)にどう応用するかがテーマです。翻訳において文化の差異をどう乗り越えて伝えるか、また受容者・メディア・目的などの要因が翻訳行為にどのような影響を及ぼすかに興味があります。

田中順子 (教授)

  • 第二言語習得論: 第二言語習得(SLA)プロセスにおけるアウトプットとフィードバックの役割や、個人差(言語学習適性など)が SLA に及ぼす影響について研究をしています。また、第一言語(L1)には存在しない第二言語(L2)概念が、どのような過程で正しく(あるいは誤って)区分されて L2 形態にマッピングされるのかに関心があります。SLAのみならず,教室内での外国語学習やマルチリンガル環境下での言語習得とその問題点も扱っています。

齊藤美穂 (准教授, 国際教育総合センター)

  • 日本語教育方法論: 方言を含む現代日本語の文法を中心に研究をしています。また、外国人に対する日本語教育に携わってきたこともあり、日本語教育分野全般、特に外国人児童生徒に対する教育に関心を持っています。今後は、文法の研究を中心にしつつ、その成果を活かした日本語教材の開発や教授法の研究にも力を入れていきたいと思っています。

川上尚恵 (講師, 国際教育総合センター)

  • 日本語教育応用論: 中国や日本国内を対象とした日本語教育史研究を主に行っています。学習/教育に関わる人々の実践や日本語教育の枠組みを史的な観点から分析することで、日本語教育の社会的意義や役割、あり方を問いたいと思っています。日本語教育の実践分野に関する研究も視野に入れており、特にノンネイティブの日本語教師養成について関心があります。

朴秀娟 (講師, 国際教育総合センター)

  • 日本語教育内容論: 記述的研究の立場から、主に現代日本語を対象とした文法研究を行っています。留学生に対する日本語教育に携わっていることから、日本語教育や対照言語学の視点を取り入れた文法研究も行っています。特に、副詞に関心を持っており、副詞の意味・用法やその変化に関する研究、日本語教育における副詞の研究を中心に行っています。

ALBIN, Aaron (講師)

  • 比較・対照言語論: 主に第二言語におけるイントネーションの習得を研究しています。その一環として、母語と対象言語のイントネーションの音韻構造を比較対照する必要があります。担当授業では一般言語学とその方法論(仮説検証や計量的手法など)について紹介します。原則として英語のみで授業を行います。